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採用担当者の偏屈な思い込みが転職活動者を困らせる

結論

採用担当者側に『○○な人は××だろう』という思い込みがあるせいで、
転職活動をする時にめんどくさい思いをすることがまあまあある。
ちょっと改めてほしい。

技術的好奇心と社会的好奇心はトレードオフ

ここで言う技術的好奇心とは、『○○という技術が好きだ』『××の仕事がしたい』『ソフトウェアエンジニアとしてもっと成長したい』見たいな気持ちで、
社会的好奇心とは『もっとチームに貢献したい』『会社のビジネスに貢献したい』『社会を良くしたい』みたいな気持ちのことだ。

で、技術タイプなのか社会タイプなのかによってプログラマーを分類できると思ってる人がいる。
そして、「うちの会社にほしいのは○○タイプだ」と言い出す。

どう考えたって別問題だ。
中にはそういう人も多少いる。
だけど、どっちもある人もどっちもない人もたくさんいる。

むしろ正の相関ではないだろうか。
『プログラミングを通して社会に貢献する喜びを知った』とか、
『もっとチームに貢献しようと思ったら、技術力を高めるべきだと気づいた』みたいな人の方が多そうだ。

少なくとも僕は、技術的好奇心が高すぎて迷惑な人というのを実際に見たことはない。
逆も然り。
どちらかというと、「自分は技術者だから会社のビジネスのことなんか関係ない」って言い張ってるけど技術力も大したことない人なら見た。
あと、自分より優秀な若者が入ってきた途端「大事なのはビジネス目線だ」とか言い出すけど特にビジネス知識もない人もまあまあ見た。

それはさておき、そういう思い込みのせいで面接でややこしい思いをする。
「あんまり技術力アピールするとビジネスに貢献するつもりがない人だと思われるのではないか」とか「あまりビジネス目線の話をしすぎると技術力の無さの言い訳をしている人だと思われるのではないか」見たいな不安が発生する。
不毛である。

そもそも、これらがトレードオフだという思い込みを止めてほしい。

新しい技術が好きな人は凡庸な技術の仕事をすると退屈する

自分の職歴から、「新しいもの好きなんだね〜うちは○○だから退屈かも〜」と言われることがある。
そこは関係ないと思う。

確かに、そういう人もいるかもしれない。
常に新しいライブラリやフレームワークや言語を追っていて、次から次へとそれを導入したがり、そのうち飽きる人。
そして、みんなそういう人のことが嫌いだから新しいもの好きな人を怖がる傾向がある気がする。

ここでも、「新しいもの好きですか?」と聞かれた時に「はい」と答えないと意欲が低い人だと思われるし、でもそう答えるとめんどくさいやつだと思われるという板挟みになる。

ほんと不毛だ。

僕がどう思っているかと言うと、
僕は基本的に主流な選択肢を選ぶ。
そのうち、何か困ったことが出てくる。
でも、主流なので同じことで困る人が大勢いる。
ほかっておけば解決策が用意される。
それを導入する。
傍から見れば僕は新しいもの好きに見えるけど、僕にそのつもりはない。

結局、新しいもの好きかどうかと仕事で迷惑なことをするかは全然別問題だ。

これまで特定の方法で仕事をしていた人は、その方法に固執する

人によるだろとしか……

面接でこれまでの開発業務の運用について質問をされることがある。
gitをどのようなルールで使っていたか。
コーディングについてどんな規約があるか。
API設計について。
等など。

僕の会社でそれを決めたのは僕だ。
だから、僕はそれを事細かに答えられる。
でも、そうするとめんどくさいやつだと思われる。
かと言って、答えられないと思慮が浅い人だと思われる。

だから、こういう事を聞かれる度に、一々「今から自分がどのようなルールを決めたか説明する。これは実際に上手く行っていたので、上手く行く色んな手段の内一つだと思う。だけど、僕はこれが全てだと思っているわけではなく、御社に御社のやり方が有るならそれに従う。いや、従うとは言ったが、せっかく自分の知見があるので自分なりの提案もちゃんとするつもりだ。もちろんそれは穏便に行うのであって、決して押し付けたりはしないし、みんながそれを拒否したところで怒ったりはしない」などと前置きしてから「まずdev-ブランチを作り〜」と説明を開始しなければいけない。

マジめんどくさい。

優秀な技術者はそれぞれ推し技術がある

これも誤解だと思う。
面接で好きな技術を聞いてくれるのは良いけど、
「技術好きな人なら自分の推し技術について熱心に語り始めるだろう」というのは的確じゃない気がする。

確かに「Angularといえばこの人」「Reactとその周辺の第一人者」「なんかLinuxに詳しい人」「自分が作ったHTTPサーバーが世界中で使われてる人」みたいな人はいる。
その人たちはその人たちで別に良い。

かと言って、優秀な技術者を目指す人たちはそれぞれ何かを担いでいるというのは思い込みだ。
特にそういうのがない人もいる。

僕が優秀かどうかはさておき、少なくとも僕には無い。
強いて言えば去年は1000時間以上競技プログラミングをしていたし、
その前の年は毎月100時間くらい数学とAPとネスペの勉強をしていた。
こういうのは推し技術とは言わないと思うので返答に困る。

低レイヤーまたは学術的な所に興味がある人はそこしか興味がない

僕の履歴書には数学検定とか競プロの成績が書いてあるので、
逆に「うちの会社はReactとかなので、そういうのが好きな方は興味ないかもしれないです」みたいなことを言われることがある。
まあ、聞いてくれるだけマシな気がするけど。

これも、『低レイヤーなことが好きなタイプの人』と『Webサービス作るのが好きなタイプの人』という偏見だと思う。

実際の所、興味の持ち方なんて人それぞれだ。
『○○が好きな人は多分××には興味がないだろう』というのは憶測に過ぎないので
そういう思い込みは辞めてほしい。

どういう人に多いか

Web系(自社開発系)のソフトウェアエンジニアに多い気がする。
自分がそうだからみんなそうだろうと思ってるのだろうか。
割合としては10人に3人くらいそういう思い込みで話を進めてくる人がいる。

もう少し周囲の同業者のことをよく見てあげてほしい。

根本的に仕事とは

求人側企業の皆様、『合うか合わないか』を気にしすぎじゃないでしょうか。

もっと言えば、ごく一部の『凄く協調性がない人』とか『かなり特殊な価値観で働いている人』とかを怖がりすぎるあまり、
防御的になりすぎているように思います。

僕は思うのですが、みんな大人なんです。
仕事なんて楽しくなくてもやるし、
少々その場で意見が合わなくても上手いことやるし、
そんなことで一々喧嘩したりサボったりしないわけですよ。

中にはちょっと変な人もいるのかもしれませんが、
そういうごく一部の人を弾きたいあまり、過度に『この人にとって興味がある仕事か』『この人を中に入れても揉め事を起こさないか』を気にしすぎていると思います。

本来プログラマーなんてプログラミングができれば誰でも良いんです。大人なんだから、それ以外のことは本人がなんとかするでしょうよ。