最近競技プログラミングというものを始めた。
これは大変素晴らしい。
自分の練習のための教材になるし、他人のスキル感を大雑把に掴むことが出来る。
あらゆる技能についてこういう仕組みが備わっていくべきだ。
ところで、最近マークアップエンジニアの募集をせねばならなくなった。HTMLとCSSを書くお仕事の募集だ。
マークアップエンジニアも難しい仕事だ。僕はHTMLのセマンティクスを重視したHTMLを書いてほしいと思っている。そして変更に強いCSSを書いてほしい。様々な画面サイズで意図したとおりに表示してほしい。パフォーマンスについても最低限の理解をしてほしい。Pictureタグとか。deferとか。古いブラウザのことは考えなくていいと思っているが、モダンブラウザ間の差異の吸収の仕方は知っておいてほしい。
専門学校に募集をかけようという話になったことがある。その場にいた専門学校卒の人がこういった。「専門学校には一つのクラスに2、3人だけ凄い人がいて、それ以外は本当に何もできない」。そんな人を引き当ててしまったら困る。まともな人を見分けたい。
マークアップエンジニアのスキルを測るのは難しい。一般的に作品を見せてもらうということにしているらしい。しかし、この方法は問題が多い。まず、どれくらい時間をかけて作ったのかわからないということだ。そして、網羅的な知識を持っているか判断しづらい。
応募者側も、何を作ったら認めてもらえるのかわからないから困っちゃうだろう。つまり、こちらは、基礎技術が有るか無いかを見たいのに、応募者側はネタを見せたくなっちゃうというギャップがある。
だったら、明確なお題がある方が混乱させないだろう。
そこでこういうシステムを考えた。
AtCoderみたいに時間を決めてコンテストを開催する。
問題はワイヤーフレーム形式で出題される。
色や影や角丸の指定がある場合は、画像だとわかりにくいので文章で伝えたほうがいいだろう。
提出されたHTMLとCSSサーバーサイドでレンダリングする。Headless Chromeなどを使えばいいだろう。この時、様々な画面サイズを指定してレンダリングする。
そして、何かしらの判定技術で正誤を付ける。画像処理的に採点するという方法があるし、各DOM要素のclientHogeをチェックしていく方法でもいいだろう。
最後に、正解にかかった時間を元にレーティングを付ける。
こういうアイディアも考えた。
1問提出するごとに、変更依頼が発生するといいのではないか。
AtCoderは1問目と2問目は全く関係ない問題になっていることが多いが、あえて1問目と2問目に繋がりを持たせる。すると、変更に強いマークアップが出来るほど有利になる。
これは採用に困ってる企業からお金を貰えそうだ。